20070828
話によれば外国人もわれわれアジア人の顔を判別しづらいという。
わたしはセリエAに中田と柳沢がいたとき、何故かイタリア人の気持ちになって深く戸惑った。
別に似てない。そう思うかもしれない。
ならばアドリアーノやらトンマージやらルイ・コスタやらトッティやらを想像した後で、この二人を交互に思い浮かべてほしい。まるでポップコーンの正一と正二のようにシンクロし、やがてしっくりと同一化するだろう。
そんな中、ルー・リードと柴俊夫という物件にはどう取り組めばよいのだろうか。
もちろん双子でもなければ人種も違う赤の他人である。この場合、二人の偉大な霊長類が並んだその絵面だけが勝負であり、実際似ているかどうかはさほど問題ではない。さきほど合理的、と言ったがこちらはさしずめゴリ(以下略)
また非生産的な回想にふけってしまった。さっさと本題に移ろう。
今回はわたしが初めに直面した問題、「モデルがみんな同じ人に見える」というお話である。
ランウェイ予想をした後は、コレクションが始まるのを待って画像をチェックするのがモデルファンの日課となる。
ここで初めて自分のターゲットであるモデルを確認し、「こんなところにおった」とか「今年は手抜いてる」とか「おひねりをあげてもいい」とか勝手な感想が口をついて出るわけだが、内容はどうであれ、確認できたならその時点でそれはハッピーエンドである。
まず、彼らはあるテーマに沿った同じメークやヘアスタイルにされていることが多い。この時点でもともとモデルが持っている目立った特徴というのがほぼ消される。
するとどうなるかというと、結果的に皆同じような外見になる。つまりどこかしら似てくるということだ。
そんな中で、一枚しかない静止画像で帽子やサングラス着用しかもヅラ、という場合、犯人を特定するのはほとんど不可能である。
マティアスかもしれない。でも違う誰かかもしれない。
こんな自問自答を何度繰り返したことだろう。
これはもう、モデルの仕事ぶりを褒めるしかないといったところか。
そう言えばわたしの父はいつも、保育園の運動会などで8ミリ撮影を任されては、見事な別人ばかり写してきて毎回母に怒られていた。
もちろんこの場合、同情はいっさい無用である。
2007年08月28日 │ モデル ランウェイ │ トラックバック:0 │ コメント:0
20070821
11:00 : JIL SANDER
12:00 : COSTUME NATIONAL HOMME
13:00 : DOLCE & GABBANA
14:00 : GAETANO NAVARRA
15:00 : MISSONI
16:00 : BURBERRY PRORSUM
17:00 : LES HOMMES
18:00 : GIANNI VERSACE
19:00 : J.LINDEBERG
20:30 : DRIES VAN NOTEN
「ゴロリ、あかいじが、マティアスさんがでてくるかもしれないショーをあらわしているんだよ」
「わーいわーい、ワクワクさん、いっぱいだねー(棒読)」
ワクワクは、だてめがねの奥で瞳孔をすぼませて、ゴロリの背中のチャックをカチャカチャともてあそぶ。
「ゴロリ。マティアスさんは、いちにちに5つも6つもショーにでてやろうという“ひぜにせいしん”がいまいちきはくなんだ。たぶん5つぜんぶにはでないとおもうなあ」
「そうだねワクワクさん、マティアスさんはかんさいげいにんじゃないもんねー」
いちいちカチンとくるアドリブを吐くやつだ。
ゴロリとは名ばかりの猛獣にワクワクはさらに畳み掛ける。
「じゃあゴロリ、きみのいけんをきこう。きみならここからどうする?」
「ええ〜。じゃあ、COSTUME NATIONAL HOMMEをついかしようかなあ」
「COSTUME NATIONAL HOMMEだって?なにいってるのゴロリ。そんなとこいままでマティアスさんでたことないじゃない」
この単細胞のメタボリックめ。なーにがCOSTUME NATIONAL HOMMEだ、バーカ。
ワクワクは得意げな顔で、まだ少し残っているゴロリの冬毛をむしり取る。
ゆっくりとゴロリが積み木を抱えてこちらを見た。
「あれ、しらないのワクワクさん。マティアスさんは、COSTUME NATIONAL HOMMEのつぎのキャンペーンモデルにえらばれてるんだよ?」
殺されると思った。当時を振り返ってワクワクは言った。
わたしはあのとき、ためされていたのだと。
「そ、そうかぁ、なかなかのすいりだねゴロリ。なるほどね、それならなっとくだなあ」
「まあねー。KENZOのれいがあるからだんげんはできないけどねー」
・・・SHIT!!
マティアスが過去KENZOのキャンペーンモデルをつとめておきながらKENZOのショーに出たことがないという豆知識までチラつかせてきやがる。
おとなしく鮭でも捕っておればいいものを・・・
ワクワクは怒りと恐れにふるえながら、話題を変えようと新聞紙を豪快にちぎり、楽しそうなリアクションでゴロリを釣ろうと一芝居を始めた。
「ほーらゴロリ、しんぶんしでシャワーができるんだ!すごいだろー!」
さんざん使い古されたネタである。
ゴロリがもう新聞紙に積極的な興味を示さないこともよく分かっていた。だが背に腹はかえられない。
ワクワクはひきつりながら満面の笑みで、ゴミと化した新聞紙を頭からかぶる。
ゴロリは如実に面倒臭そうな表情で彼を見ると、尻を掻きながら近づいてきた。
「わーいわーい。たのしそう(棒読)」
まあ、いっか・・・。
ワクワクは話題がマティアスから逸れたことでとりあえずほっとした。
もう金輪際、こいつの前であの話はよそう。たぶん、勝てない。
そう思ったときだった。
「BURBERRY PRORSUMがあやしいよねー」
ワクワクは思わず、ゴクリと唾を飲み込んだ。
横になったゴロリの目が大量の新聞紙の下でらんらんと光っている!
「ゴ、ゴロリ、そのはなしはもう・・・」
「だってさー、あそこだともうちょっとねんれいてきにどうかなってぼくおもうんだよねー。そういうみかただとJIL SANDERもあやしくなっちゃうよ。DRIES VAN NOTENだってよくかんがえたらコンスタントにでてるわけじゃないよねー?ねえワクワクさん、あやしくね?そうおもわない?おもわないの?ねえ?ねえったら」
「ギャーーーーーー!!!!」
ゴロリのするどいツメが脳天に直撃し、赤い帽子とだてめがねがものすごい勢いで彼方に飛ばされていった。
それが、ワクワクの最後の記憶である。
さて、暑い日が続く。みなさんお元気だろうか。
前置きが異常に長くなってしまった。要するにゴロリの呟きはモデルファンの呟きとして考えて欲しい。
キャンペーンやシーズンによって、モデルのランウェイ事情も変化するというわけだ。
ファッションウィーク間近ともなれば、こんな毒にもクスリにもならないことを一日中考えて、モデルファン・・・というかわたしは過ごしているのである。
2007年08月21日 │ Mathias lauridsen │ トラックバック:0 │ コメント:0
20070814
24時間マラソンにそろそろK塚を採用してはどうかと思いながら、カモミールティーをいれ遅いブランチで一息つく・・・ダメならお笑いウルトラクイズでもいい、そんな毎日だ。
嘘はさておき当サイトGAZEは、「モデルブログという皮を被ったマティアス変態もといマティアスフェチブログ」という魔界に向かって転落の一途を辿りつつあるのだが、変態は変態なりに他のモデルのこともなんとなくカバーできたらいいなーと思い、僭越ながらモデル辞典なるものを作り始めた。
ハッキリ言ってモデルなんて数が多すぎてちっともカバーできないのだが、自分の記憶メモになればと少しずつまとめている最中である。
興味のある方は冷やかし程度にのぞいていただけたら幸いである。
前回では、ランウェイ予想でもしたらええやんというお話をざっくばらんに展開した。
それでは実際どのように予想すればいいのか、実際に最近のショーを例にあげてやってみよう。
もちろんモデルはマティアス氏である。
2008年の春夏メンズコレクションが開催されるにあたり、開催の一ヶ月ほど前だったかコレクションの日程表というのが例年どおり公表された。
1週間にわたって毎日、多いときには一日に10を超えるブランドがショーを行う。
それぞれの持ち時間は約1時間というところだが、もちろんランウェイには1時間もかからず長くても20分足らずといったところだろうか。
さっそくミラノコレクションの日程、第一日目を見てみよう。
11:00 : JIL SANDER
12:00 : COSTUME NATIONAL HOMME
13:00 : DOLCE & GABBANA
14:00 : GAETANO NAVARRA
15:00 : MISSONI
16:00 : BURBERRY PRORSUM
17:00 : LES HOMMES
18:00 : GIANNI VERSACE
19:00 : J.LINDEBERG
20:30 : DRIES VAN NOTEN
この中でマティアス氏が現れそうなショーをわたしは次のようにピックアップした。
11:00 : JIL SANDER
12:00 : COSTUME NATIONAL HOMME
13:00 : DOLCE & GABBANA
14:00 : GAETANO NAVARRA
15:00 : MISSONI
16:00 : BURBERRY PRORSUM
17:00 : LES HOMMES
18:00 : GIANNI VERSACE
19:00 : J.LINDEBERG
20:30 : DRIES VAN NOTEN
色のついているところが予想ブランドである。
何に基づいた予想かというとこれは簡単な話で、過去コレクションにマティアス氏を採用したことのあるブランドなのである。これなら資料さえあれば誰でも出来るというものだ。
2007年08月14日 │ モデル ランウェイ │ トラックバック:0 │ コメント:0
20070807
モデルが一番モデルらしい仕事といえば、コレクションでのランウェイである。
ランウェイとは何かというと、要するにモデルがコレクションで洋服を着て歩くことを指す。
わたしは初めの頃「ランウェイ」ではなく「ランナウェイ」だと何の疑いもなく思いこんでおり、それに伴って反射的に鈴木雅之のことを連想したし、風が吹けば桶屋がもうかる式に桑マンも何度か頭をかすめた。それが蓋を開けてみれば真ん中にAは要らないという。勝手なものだ。
このランウェイという仕事はまさに花形の仕事で、見る者を本当に楽しませてくれる。
日頃巨大ブランドの看板を飾っているトップモデルたちが一堂に会するというだけでも、モデルファンにとってはありがたいのだが、コアなファンになるといわゆる青田買いというやつで、無名の新人モデルをチェックするようになる。
この新人モデル君たち、エージェントのサイトやモデルサイトを通じ、身長やサイズなどのデータがすでに紹介されていることもある。
コアなファンはこの時点からすでにチェックしていて、モデル掲示板にスレッドをたてては、やれこのコレクションに出ていただのやれ雑誌に出ていただのと画像を貼り、布教にいそしむ。
このコアなファン層のおかげで、マティアス氏やヴィンセント氏など多くのファンを抱えるアイドルモデルの昨今があるといっても過言ではないだろう。
モデルファンにとって、この年2回のメンズコレクションというのは、目当てのモデルの生存確認でもある。
ランウェイ以外の仕事というと、ファッション雑誌の撮影であったりブランド広告の仕事であったりと、モデルが実際仕事をしてからファンの目に届くまでかなりの永いタイムラグがある。
その点コレクションの仕事だと、ものによれば生でネット中継で見られるものまであるのだ。コレクションの数時間後になれば、ニュース画像サイトで何点かプレビュー画像が見られるし、どういうルートなのか観客席からのポラのような画像を掲示板に貼り付ける人もいる。
さてここが重要なのだが、どのモデルがどのブランドのコレクションに出る、という情報を一般人は事前に知ることができない。(女性モデルなど、かなりのスーパーモデルは別)
これが何を指すかお分かりだろうか。
そう、開けてみるまで何も分からない。
つまり予想する楽しみができるということだ。
(つづく)
2007年08月07日 │ モデル ランウェイ │ トラックバック:0 │ コメント:0
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